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言語機械になにを教え,人間に何を教えるべきか,言語機械に何を学習させ,人間に何を学習させるべきか?言語機械に何を期待し,人間に何を期待するのか?(arsnote.labより)
コンピューターを搭載した自動制御装置の登場、技を成すことを助ける道具の変容,知能的判別や技能的習得を目指した結果,わたしたちが得ることのできた自然との共存の知恵は何だろうか。学ぶことを欲するものたちにとって、まなざしを向けるべきことは何だろうか。自然に提示されたアフォーダンスを、わたしたちはどのような視点に立って認識し、いかなるNaturalreasonを想定することができるのだろうか?
Whyから解き放たれて、What、Howを導くために・・・はじまりはWhyであるべきだと思う。理由も目的もない、源基的な「?」。そこにとどまることなく、What-Howへ導く動力は何だろうか。
人の行為を助けるツール(道具)を列挙してみると、高次(例えばコンピューターなど)の道具を使用するにつれて、教育的な意味での自然のことわりについて考えるきっかけが、奥へ奥へと隠されていっている印象は否めない。「トンカチで指をたたくと痛い」ということわりから、大袈裟に言えば「わたしたちひとりひとりが、自然の中に生きている、生かされている」ということわりまで、実に多様。
・教育的なnatural reasonをどのように考えるのか(定義する必要はあるのか?)
・高次な道具の使用を通じて、いかなるnatural reasonの認識、或いは発見を目指せるだろうか。
□まずは、技とされる行為が、いかなる助けによって果たされるかにいついて、チャートにしてみた。これを通じて、何が感じられるだろうか。空白のままの欄については、みなさまの想定によりたい。おいおい、加えてゆきたいと思う。
技 | +熟達 | +自動制御機械 | +機械 | +道具 |
つかむ |
アームロボット |
マジックハンド マニピュレータ |
ペンチ、万力、 クランプ |
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曲げる | ブレーキ | ベンダー、三本 | ||
廻す |
組立てロボット |
電動ドリル | ドライバー レンチ、スパナ |
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たたく | 鍛造機 | 木槌、金槌 ハンマー |
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切る | タレットパンチ | シャーリング バンドソー パネルソー |
はさみ、ナイフ 刀、ニッパー |
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削る | マシニングセンター かんな盤 レザーカットマシン |
フライス盤 サンドブラスト ベルトサンダー ボール盤、旋盤 グラインダー |
鋸、のみ、小刀鉋 金ヤスリ |
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彫る | 放電型彫盤 | 彫刻刀 | ||
磨く | 自動研磨機 | バレル研磨機 バフ |
金ヤスリ、砥石 青棒、白棒 |
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塗る | プリンター 光造形、RP |
印刷機、鍍金 パレット |
刷毛、スプレー ローラー、鏝 |
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刷る | エアスプレー メッキ、溶射 印刷機 |
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接着する | 電機溶接機 | 半田鏝 |
技 | +熟練 | +自動制御装置 | +機械 | +道具 |
線を引く | draw-line-penツール プロッター出力 |
ペン、烏口、定規 ロットリング、筆 |
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色を塗る | paint-ブラシ-スプレーツール 塗装ロボット |
エアスプレー |
刷毛、エアスプレー マスキングシート、筆 |
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文字表記 | text、font、print ワープロ |
タイプライター, 写植機 |
写植、テンプレート、インレタ、活字 | |
複写 | stamp-copy- printツール デジタルカメラ 自動印刷機 |
各種印刷機 デジタルカメラ コピー機 カメラ スキャナー、ディスプレイ |
スタンプ、 木版 トレスコープ、ライトボックス |
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拡大・縮小 | 拡大-縮小ツール |
複写機 |
トレスコープ |
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消す | 消しゴムツール ヒストリー |
消しゴム、カッター 修正インク(ペン) |
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ぼかす | ボカシ-グラデーションツール |
筆、タンポ |
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計る | メジャーツール |
マイクロメーター |
定規、メジャー ノギス |
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etc..... |
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