Exhibition Room1 Room2 Room3 Room4 Room5
Room1:1997年頃〜1999年頃まで、主な表現手段として石版画に取り組みました。現在のところ倉に寝かせていますが、積み重なった様々な事象を取り込みつつ、あらたな石版画に挑戦したいと思っています。主に黒から白のあいだのさまざまな色の魅力をテーマにした作品部分を紹介します。
Contents
work
essay
study
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engawa
about...
vol.01:PictureBook『樹を想う少年』
vol.02:詩画集『旅する人』
vol.03:『Lost my birthday』

work

vol.04:other
Room2:石版画に取り組みつつ、合間に制作したオブジェやインスタレーション作品。石版画に注目するきっかけは、モノクロ写真と初期インクジェットプリンタの粒状感。特にモノクロ写真に現れる、視覚では捉えられなかっただろう遠景や幽かな粒々。暗室で作業するたびに、白い印画紙に現れる粒に魅了されていました。カラー色に関しては、インクジェットプリンタの粒の重なりによる表現力は、どの版種にもまさるともおとらない豊かさがあるように思います。
描くだけではあきたらず、手を動かしたい誘惑に負けたのが、モノ的作品。

新作は日常と抽象をモチーフにしたカラー作品。ことばとイメージの狭間に、人は脳裏で何を思い出すのか。キャッチボールできたら面白いと思います。

sorry now construction

Room3:描き出す内的テーマから離れ、周りに目を向けてみようと始めたのが、コンピュータと手仕事をテーマにした最近の作品です。CG+版をデザインするという実験。心象をいくら覗いてみても、ないものは見えない。ところが、描き出してみると、その手法独特のプロセスに導き出されて、目に見えるものになる。コンピュータによる制作は、追いつけない複雑なプロセスを任意に振り返り、繰り返すことの面白さを教えてくれました。無意識下へ沈んでゆく想いを捕まえるために、ドットの乱舞が助けてくれる・・・。

vol.01:Fruits

Room4 :こどもの頃から積もってきた、理解できないのだけれど尽きないサイエンスへの憧れ。中学生の時に暗い図書室にあったジョージ・ガモフ全集を開き、ひそかにわくわくしたものの、理解の努力をしなかったため天文学とも物理学とも疎遠なままおとなになってしまった。とはいえ「不思議の国のアリス」のテニエルの挿画よりも、ガモフのスケッチによる挿画に夢中になったのです。紐解くのが少々早かった、もう少し遅ければ、ちょっとは理解できたかもなんて屁理屈を言いつつ・・・改めて愛読書になるだろう。もともと「挿絵」が好きだったのですが、サイエンスを説明する挿絵は精緻な線や記号、図形が美しく大好きでした。後に稲垣足穂にはまったのも、潮出版社から発刊されているまるのるうに(ハンドルネームのrooniは実はこの人にも繋がっています)の装丁を知ってより強化(笑)されたように思います。長くなりましたが、古今東西問わずサイエンスの成果や発見を咀嚼して、無意識下の好奇心や興味と共に再び手で描いてみたいという望みがかなった作業を紹介してゆきたいと思います。

vol.01:2004年から研究成果を主に画像のかたちで提供いただき、研究の成果や想いを汲みつつ、自己解釈を加えた作品を制作しています。Arsnote Lab.という研究所に所属しながら、継続的に活動しています。→Arsnote Lab.
vol.02:arsnoteの中にある「複合的対称性」というノートに惹かれ、取り組んでだいぶ時間が経ってしまいました。2人展に展示をした「Fruits」からもう一歩進んだつもりで「森を抜けて」のシリーズを作成。版について、新しいプリンティング「インクジェットプリンタ」による色表現、そして規則正しい配列によるバランスを持った表現を、いかに面白く表現できるか。→個展「森を抜けて」
vol.02:森を抜けて